近頃、人々のセキュリティに対する意識が高くなる中で、自宅の防犯等のために防犯カメラを自宅に設置する方も増えてきました。
こういった防犯カメラはネットショッピングや家電量販店などで簡単に購入することができるため、単に防犯のためという一つの目的だけではなく、留守中のペットの様子確認等にも防犯カメラ(Webカメラ)を利用する人が非常に増えてきました。
この記事をお読みになっている方の中にも、「近々防犯カメラを購入予定だ」という方もいらっしゃることでしょう。
そんな中、現在主流の防犯カメラはインターネットに繋げて利用する必要がありますが、その際の接続機器はWiMAXでも問題なく使えるのか?という点が気になっている方もいらっしゃるでしょう。
WiMAXは光回線等の他の通信サービスよりも簡単に導入できることから現在人気の商品であり、多くの方に利用されています。なので防犯カメラに必要なインターネット環境をWiMAXで対応したい方も多くいらっしゃるはずです。
今回はそんな方々のためにWiMAXと防犯カメラについて解説していきたいと思います。
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Contents
WIMAXで防犯カメラは利用可能なのか?
結論から申し上げますと、防犯カメラはWiMAXのインターネット接続で防犯カメラを運用することは可能です。
しかし、注意すべき点や賢い利用方法がありますので下記にてご説明していきたいと思います。
・防犯カメラの種類
まずは、防犯カメラの種類について確認していきましょう。防犯カメラにはインターネット接続回線において「有線」タイプのものと「無線」タイプ(Wi-Fi接続)のものがあります。
防犯カメラ側の機能を確認していただいて有線LAN接続に対応している、Wi-Fi接続に対応している、もしくはBluetooth接続に対応している、のいずれかに該当する場合はWiMAXを利用してインターネット接続が可能になります。
心配な方は家電量販店やメーカーに問い合わせてみるのが良いでしょう。
※両対応タイプもありそれぞれの防犯カメラの有線・無線の接続について、詳しく見ていきましょう。
●有線接続のもの
有線接続は、防犯カメラにLANケーブルを接続し、ケーブル経由でインターネット接続します。
有線接続のメリットは、無線(Wi-Fi接続)よりも通信が安定しやすく、セキュリティ面でも強固になるといった傾向があります。
その一方で、LANケーブル等の配線関係が届く範囲の中でしか設置することができない、ケーブル等の配線関係が生活動線の邪魔になったり見栄えが悪くなるといったデメリットがありますのでその点について配慮する必要があるでしょう。
●無線(Wi-Fi)接続のもの
無線(Wi-Fi)接続は、その名の通りケーブルなしでインターネット接続する手法です。
家電量販店や通販サイトなどで見かける防犯カメラのほとんどがこのタイプといっても過言ではないでしょう。
有線接続と比較すると、基本的にどこにでも配置できる(Wi-Fiの通信範囲の中で)、ケーブル等が少なく(もしくは全くないものもあります)見た目的にもすっきりさせることができるといった点で有線接続と比較して優れているといえるでしょう。
有線接続のご説明の際に述べた通り、無線(Wi-Fi)での接続は有線での接続と比較して通信環境が安定しないといわれています。

防犯カメラとWi-Fiを安定して接続するには通信環境を整えよう
室内にWiMAX機器を設置して利用する際には、通信環境が悪くならないように気を付けておくべき点があります。
防犯カメラが家の外に設置してある場合などは特にこの通信環境を整えることが大切になります。
電波を発する機器の近くには置かない
例えば電波を発する機器の近くにWiMAX機器を設置しないことも重要です。
電波を発する機器として代表的なものでいえば、電子レンジやIHクッキングヒーターといったものです。
これらのものの近くにWiMAX機器を設置して使用すると、危機から発せられる電波がWiMAX機器から発せられる電波に干渉することで、通信速度の低下や一時的な通信不良を起こす可能性があります。
なので、これらの電波を発する機器からはできるだけ離れた場所にWiMAX機器は設置するようにしましょう。
設置場所についてはその他にも注意が必要な点があります。
部屋の隅に設置しない
例えば部屋の隅に設置するのもあまりお勧めはできません。
WiMAX機器はWiMAX機器を中心に電波を飛ばしているため、部屋の隅に置くと効率的に電波を飛ばすことができません。
理想としてはなるべく部屋の中心に近いところの、できれば高い位置に設置するのが、電波を効率的に飛ばすためには好ましいと言えます。
今回は防犯カメラの利用を前提としているため、防犯カメラに接続できる位置というのが条件になりますが、宅内のWi-Fiには防犯カメラ以外の通信機器も多く接続することになるため、防犯カメラに接続ができ、先述の条件をなるべく満たす場所を探して配置するようにしましょう。
防犯カメラ利用でのおすすめのWiMAXはホームルータータイプかモバイル型ルーターか
防犯カメラをWiMAXを利用して使用する際に考えなければいけない点として挙げられるのが、ルーターをホームルータータイプとモバイル型ルーターのどちらを選択するかという点です。
防犯カメラのインターネット接続にWiMAXを利用する場合、「WiMAX自体も防犯カメラの近くに配置しておく必要がある」ということが前提となります。
基本的に防犯カメラを設置した場合には防犯カメラを一度設置した場所から動かすということは無いでしょう。
また、ホームルーターについては、使用する際にコンセントに接続しないといけないため、ほとんどのホームルーターの利用者は一度刺したコンセントの位置から動かすことはしないでしょう。
つまりホームルータータイプを使用する場合は防犯カメラとホームルーターを一度接続可能な配置にした後は、よほど大きな遮蔽物等が防犯カメラとホームルーターの間に設置されない限り、常に接続されている状態が維持できるというわけです。
しかし、モバイル型ルーターを利用する場合はホームルーターのようにはいきません。
そもそもモバイル型ルーターは持ち運べて外出先でも利用できることを利点としているため、多くの方は自宅内だとしても様々な場所に持ち歩いて利用するでしょう。
その場合問題となるのが、防犯カメラとの接続が切れてしまう可能性があるということです。
外出先にモバイル型ルーターを持ち出す際は間違いなく防犯カメラとの通信は切れてしまうため、よく利用される機能の外出先からの防犯カメラの確認等の一部の機能が使用できなくなることには注意が必要です。
また、そもそもモバイル型ルーターはホームルーターと比較した際にはホームルータータイプの方が端末へ向けて飛ばすWi-Fiの電波が強く、遠くまで届くといわれています。
一般的にモバイル型ルーターの場合電波の届く範囲は10m程度で、ホームルータータイプであれば50m程度といわれています(上記数値は「参考値」になります。接続する地域や建物内の構造によっても電波の届く範囲は変動しますのでご注意ください。)
以上のことから考えると防犯カメラと相性がいいのはホームルータータイプといえるでしょう。
既にWiMAXのモバイル型ルーターを使用している方でも、モバイル型ルーターでも自宅内でしか利用しないという方は、基本的にはホームルータータイプと同様に利用することは可能ですので、その点はご安心ください。
防犯カメラは、どれくらいの通信量が発生する?
防犯カメラは基本「動画撮影」となりますが、インターネット上での動画の扱いは、通信量が大きく発生することもあってこの点が気になられた方も多くいらっしゃることでしょう。
ちなみに、防犯カメラは撮影時の解像度を設定することができて、解像度ごとの通信量の目安は以下の通りです。
あくまでも目安のため実際の使用量との誤差が発生する可能性があることをご了承ください。
480×270 ・・・・・・≫ 一日当たりの通信量 約5GB
960×540 ・・・・・・≫ 一日当たりの通信量 約10GB
1280×720(HD) ・・・・・・≫ 一日当たりの通信量 約20GB
1920×1080(HD) ・・・・・・≫ 一日当たりの通信量 約40GB
動画再生における、解像度ごとの1日分の通信量目安上記は、一般的な動画再生時における通信量目安になりますが、防犯カメラは大抵ここから更に圧縮処理をかけていますので、実際に消費する通信量はもっと少なくなるといわれています。
また、防犯カメラによっては圧縮率やフレームレートを調節できます。
実際に撮影された動画を見比べてみてご自身のお好みに合った解像度にあわせるようにしましょう。
運用時の通信量の制限(WiMAXの通信制限)について
上記の防犯カメラの通信量をご覧になった方には通信量が多すぎると感じた方もいらっしゃるでしょう。
これだけの通信量を使用するのにWiMAXは適しているのかという点も気になる点でしょう。
実際その心配は不要でWiMAXは通信量が基本無制限です。
これは2022年2月1日以降に導入されたサービスで、それまでは3日間に15GB以上の通信量を使用すると速度制限がかかる仕様になっていました。
ただ、5Gに対応していない旧プランを契約中の方は通信量無制限の適応外になるのでその点は注意が必要です。
ただ、いかなる状況でも絶対に速度制限がかからないかというとそういうわけではなく、極端に回線が混雑するほどの回線の利用があった場合には速度制限がかかる可能性があるとのことです。
しかし実際のところ、1日に100ギガバイト使用しても通信制限がかからず快適に利用できたとの口コミも存在するため、単に自身が使用した通信量が過剰であるだけでなく、例えば自然災害の発生のような特殊な条件が重なった場合に通信制限がかかるのかもしれないですね。
以上のことからも普段日常で使用する際には無制限であるとの認識で問題ないといえるでしょう。
ちなみにですがどんな状態でも通信制限がかからない完全無制限のモバイルWi-Fiについては現状存在しておらず、これまでにサービスが提供されたことがあっても通信回線のパンク等のトラブルでサービスの停止または終了といった状況になっています。
WiMAXについては基本無制限といった分類になり、完全無制限を除けばもっとも制限の緩い分類になるのですが、この基本無制限に分類されているのは現状WiMAXのみとなっています。
この点からもモバイルWi-Fiルーターを検討されている方で、通信量の制限が最も重要な検討要因であるという方はWiMAXがおすすめといえるでしょう。
まとめ
従来のWiMAXでは3日に15GBまでの通信制限があり、比較的通信量の多い防犯カメラとの相性は決して良いものではありませんでした。
しかしこの通信制限が2022年2月1日になくなったことで、WiMAXと防犯カメラとの相性は非常に良いものに変わりました。
WiMAXじゃなくても光通信のような他の通信サービスでもいいのではと考える方もいらっしゃるでしょうが、WiMAXは光回線のような導入時の初期工事も不要ですし、最短当日に利用開始が可能になる場合もあるほど、手軽に始められるのが大きなメリットです。
まだ通信サービスを導入しておらず、これから防犯カメラの設置を検討している方は、ぜひWiMAXを検討してみてはいかがでしょうか。