現在多くの人がスマホやパソコンなどの通信機器を持ち歩き、プライベートや仕事といった状況を問わず日常的に利用していることでしょう。
そんな多くの人に利用されている通信機器ですが、そんな通信機器に必須といえるのがインターネット環境です。
そんな方々に多く利用されているのがWiMAXやポケットWi-Fiといった通信サービスです。
現在テレビCMでもそんな内容のものが流れていたなと思い出された方もいらっしゃるでしょう。
ただ、その情報を聞いただけでは、本当は無制限じゃないんじゃないの?や他の通信サービスと比較して高いんじゃないの?とか通信サービスの質が悪いんじゃないの?等々いろいろな疑問が出てくるでしょう。
実際にWiMAXは無制限に使えるのか?WiMAXを導入した時のメリットデメリットはどのようなものがあるのかといった点についてご紹介させていただきたいと思います。
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WiMAXは本当に無制限で使用できるのか
まず、冒頭でも触れましたWiMAXは無制限に使えるかという点についてです。
結論からお伝えしますと、これから新規で5G対応のプランに契約する方については無制限で使用することができます。
これは2022年2月1日以降に導入されたサービスで、それまでは3日間に15GB以上の通信量を使用すると速度制限がかかる仕様になっていました。
ただ、5Gに対応していない旧プランを契約中の方は通信量無制限の適応外になるのでその点は注意が必要です。
でも速度制限がかかる可能性もある
いかなる状況でも絶対に速度制限がかからないかというとそういうわけではなく、極端に回線が混雑するほどの回線の利用があった場合には速度制限がかかる可能性があるとのことです。
しかし実際のところ、1日に100ギガバイト使用しても通信制限がかからず快適に利用できたとの口コミも存在するため、単に自身が使用した通信量が過剰であるだけでなく、例えば自然災害の発生のような特殊な条件が重なった場合に通信制限がかかるのかもしれないですね。
ちなみにですがどんな状態でも通信制限がかからない完全無制限のモバイルWi-Fiについては現状存在しておらず、これまでにサービスが提供されたことがあっても通信回線のパンク等のトラブルでサービスの停止または終了といった状況になっています。
WiMAXについては基本無制限といった分類になり、完全無制限を除けばもっとも制限の緩い分類になるのですが、この基本無制限に分類されているのは現状WiMAXのみとなっています。
この点からもモバイルWi-Fiルーターを検討されている方で、通信量の制限が最も重要な検討要因であるという方はWiMAXがおすすめといえるでしょう。
WiMAXのメリット
WiMAXを検討されている方々はぞれぞれ、各種有名キャリアの提供するモバイル型ルーター、ホームルーター、光回線等の通信サービスと比較しながら検討していることかと思います。今回はそれぞれの通信サービスと比較してWiMAXのメリットをご紹介していきたいと思います。
●WiMAXは通信量が基本無制限
冒頭でも述べました通り、WiMAXは通信量が基本無制限で使用することができます。
モバイルWi-fi ルーターを再契約しにUQモバイル スポットにやって来ました。
UQ WiMAXモバイルルーターとてもコスパヨシコ安くて無制限外でも使えるとても便利 pic.twitter.com/flerKpYP44— masayuki☆ (@masayuki030303) March 1, 2023
他のモバイル型ルーターやホームルーターのご契約ですと「月に100ギガバイトまで」や「一定使用量を超えると通信速度に制限がかかる」等の縛りがあることがほとんどです。
最近では高画質の動画やオンラインゲームといった通信量を比較的多く消費するコンテンツや、ご家族全員での使用など通信量を多く使う家庭も多くなってきているといえるため、基本通信量無制限は他の通信サービスと比較した際の大きなメリットといえるでしょう。
ちなみに光回線も通信量は無制限で使用できることがほとんどですが、通信量が無制限なら光回線とWiMAXのどちらを選んでも同じではないかと思われるかもしれません。
●通信速度が速い
WiMAXは他の通信アサービスと比較して通信速度が速いと言えます。
9現在のWiMAXで主流のサービスであるWiMAX2+ですが、こちらの下り最高速度は558Mbpsであり、au4G LTE回線を利用することで下り最大1.2Gbpsとなり、これは一般的な光回線の速度よりも速い数値となっています。
また、使用の端末が5G対応の場合は最高通信速度が2.7Gbpsとなりこれは一般的な光回線の倍以上の速さとなります。
これらの数値は理論上の限界値であるため、実際に使用した時の速度と異なる場合があり、少し遅くなるのが一般的です。
しかし、少し遅くなることを考慮してもWiMAXは通信サービスの中で速いというのに十分といえるでしょう。
●WiMAXは対応エリアが広い
様々な通信サービスが提供されている中で契約する際に事前に、確認しなればならない点の一つとして対応エリアがあります。
各通信サービスにはそれぞれ対応のエリアがあります。
どれだけ通信量が無制限でも月額の料金が安くても対応エリアに入っていなければ、通信サービスを利用することができません。
WiMAXは他の通信サービスと比較しても対応エリアは広く、ほぼ全国をカバーできるような範囲となっています。
また、WiMAXやモバイルWi-Fiルーター、ホームルーターは使用場所が対応エリア内であったとしても環境によって通信障害が起こりうる可能性が考えられます。
たとえば高層ビルが立ち並ぶオフィス街やマンションの高層階、入り組んだ構造の建物や地下などは通信環境が悪くなりがちです。
こういった使用感については事前に使用してみないとわからないというのが実際のところですが、WiMAXについては事前に無料のお試し期間が存在します。
お試し期間中に使用感を確かめていただき、使用感に不満があれば契約しなくても大丈夫ですしその他の費用も一切かかりません。
契約前に実際に使用して使用感を確かめられるのは嬉しいですよね。
光と比較してみてもWiMAXが安くて利便性が良い
表で比較してみるとこのような違いがあります。
WiMAX | 光回線 | |
使用場所 | 電波が届けばどこでも使用可能 | 自宅で利用可能 |
月額基本料金 | 初月:1270円 2ヶ月目〜:3,663円/3,850円 |
戸建:5000円前後 マンション:4000円前後 |
解約金 | なしのプランあり | あり |
接続方法 | 無線接続 | 有線接続 |
通信制限 | あり(実質無制限である) | なし |
回線工事の有無 | なし | あり |
オプションサービス | 端末補償、公衆無線LANなどがある | 光電話、メールサービスなどがある |
光回線については引っ越し先で光回線が利用できないために、WiMAXのようなホームルーターやモバイル型ルーターへの切り替えを検討しなければいけない状況も考えられます。
これらの点において、ホームルーターとモバイル型ルーターについては、住所の変更手続きは必要になりますが、そもそも工事をしていないのでそのまま機器を移動させるだけで済みますし、特段解約する理由がなければ引っ越し先でそのまま使用し続けることが可能です(引っ越し先がご使用中のルーターの対応エリア内かは、事前に確認しておくようにしましょう。)
引っ越しのたびに契約しなおす必要が無いことや、解約に伴う違約金の心配が必要ないことも、光回線とWiMAXのようなホームルーター、モバイル型ルーターを比較した際の大きなメリットといえるでしょう。
また、余談ですが光回線の機器はルーターに加えてモデム等の機器が加わり、配線周りがごちゃごちゃしてしまいがちですが、WiMAXをはじめとしたホームルーターは一つの機器をコンセントに刺すだけですし、モバイル型ルーターについては場所を選ばず、強いて言えば充電器を刺す場所を確保するだけですので、光回線よりも配線周りをすっきりさせることができます。
これらのことから様々な点ですっきりわかりやすく使用できるという手軽さが、光回線と比較した際の大きなメリットといえるでしょう。
●WiMAXは光回線とは異なり工事不要
これはWiMAXのようなホームルーター、モバイル型ルーターを光回線と比較した際に出てくる大きいメリットですが、ホームルーターとモバイル型ルーターはルーターが送られてきた際に、ホームルーターはコンセントに刺して使用開始でき、モバイル型ルーターは充電をすれば使用開始することができるようになります。
光回線については使用開始前に宅内に光回線を引き込む工事が必要になり、その工事費用等も発生する場合もあります。
工事完了後もルーターを接続するための設定が分かりにくくなっています。
また、賃貸住宅等でそもそも光回線の工事の許可が下りない場合や、せっかく工事をしても引っ越しの際にはわざわざした工事が無駄になってしまうこともあります。
WiMAXは解約金がかからない
引っ越しに関係することでいえば、引っ越す際に解約しなければならない状況になった時に違約金が発生することもよくあります。
ですがWiMAXだと解約金がかからないプランがあります。
プラン名 | ギガ放題コスパプラン | ギガ放題縛りなしプラン |
月間データ量 | データ無制限※2 | |
お支払い方法 | クレジットカード支払い・口座振替 | |
事務手数料 | 3,300円(税込) | |
送料 | 無料 | |
初期費用 | 20,743円(税込) キャンペーン適用で無料※3 | |
契約期間 | 2年 | なし |
端末代金 | 【分割】605円(税込)×36回 【一括】21,780円(税込) |
|
契約解除手数料 | 【0~24ヶ月】4,818円(税込) 【25ヶ月目以降】0円(税込) |
0円 |
表を参考にしますと、ギガ放題縛りなしプランを選ぶと、契約期間や解約金はありません。
WiMAXのデメリット
では続いて先述のWiMAXのメリットと同様に各種有名キャリアの提供するモバイル型ルーター、ホームルーター、光回線等の通信サービスと比較しながら、WiMAXのデメリットについてご説明していきたいと思います。
●光回線と比較すると通信速度が遅いことがほとんど
先ほどのメリットの部分でWiMAXは通信速度が速く、光回線にも劣らないという説明をしました。
この説明自体は間違いではなく、理論上WiMAXの通信速度は光回線にも劣りませんが、実際に使用してみると光回線より通信速度が遅くなることがほとんどです。
光回線の通信速度の最大値はどのメーカーも大体1~2Gbpsですが、WiMAXの通信速度の最大値は2.7Gbpsと光回線を上回っています。
しかし、一般的な環境で使用した場合のそれぞれの通信速度を比較すると、光回線は180~200Mbpsで、WiMAXは45~85Mbpsと、WiMAXは光回線の半分の速度も出ていないことがほとんどです。
一般的に通信サービスを利用する上で理論値が出ることはまずないと考えていいので、やはり実際に使用すると光回線の方が速いといえるでしょう。
ではWiMAXは実際のところ通信速度が遅く、使いづらい通信サービスなのかといえばそうとは言えません。
一般的な使用方法の中で通信速度を重視するものでいえば動画の視聴があります。
動画の視聴自体は高画質のものでも大体30Mbpsあれば快適に視聴できるとされており、この通信速度はWiMAXが提供できる通信サービスで十分にカバーすることができます。
強いて言えばオンラインゲームの中には100Mbps程度の通信速度を求めるものもあるため、WiMAXではそういったオンラインゲームのプレイには十分ではない可能性があります。
●光回線と比較すると通信が安定しないことが多い
WiMAXは光回線と比較した時に通信環境が安定しないことが多いといわれています。
これは光回線の方が一般的に電波が強いためといわれています。
また、WiMAXはモバイルWi-Fiルーターにしろホームルータータイプにしろ、置き場所を利用者が好きに選べるため、その選んだ場所が悪く、その場所のせいで通信が安定しないということが起こりえます。
室内にWiMAX機器を設置して利用する際には、通信環境が悪くならないように気を付けておくべき点があります。
例えば電波を発する機器の近くにWiMAX機器を設置しないことも重要です。
電波を発する機器として代表的なものでいえば、電子レンジやIHクッキングヒーターといったものです。
これらのものの近くにWiMAX機器を設置して使用すると、危機から発せられる電波がWiMAX機器から発せられる電波に干渉することで、通信速度の低下や一時的な通信不良を起こす可能性があります。
なので、これらの電波を発する機器からはできるだけ離れた場所にWiMAX機器は設置するようにしましょう。
設置場所についてはその他にも注意が必要な点があります。例えば部屋の隅に設置するのもあまりお勧めはできません。
WiMAX機器はWiMAX機器を中心に電波を飛ばしているため、部屋の隅に置くと効率的に電波を飛ばすことができません。
理想としてはなるべく部屋の中心に近いところの、できれば高い位置に設置するのが、電波を効率的に飛ばすためには好ましいと言えます。
その他WiMAX機器に布などをかぶせるようなことも避けたほうがいいでしょう。
なかにはほこりなどがWiMAX機器つくのを嫌がり、ほこり除けの意味で布をかぶせる方もいらっしゃるかと思いますが、これは布自身が遮蔽になる可能性もありますし、WiMAX機器に熱がこもる原因にもなります。
WiMAX機器に熱がこもるとWiMAX機器そのものの動作に悪影響を与えるため、これも通信環境の悪化する一因となりえます。
その他通信環境が悪くなるといわれている一般的な要因をご紹介します。まず一つは10階以上の高層階での使用です。
WiMAXは基本的に10階以上の高層階での使用を前提としていないため、10階以上の高層階での使用は通信環境が悪くなる可能性があります。
ただ、高層階だと必ず使えないかというとそういうわけでもなく、10階以上の高層階でも問題なく使えるといった口コミや、スカイツリーの展望台の位置でも使用できたといった口コミもあるため、一概に高層階だとWiMAXは使用できないとは言えません。
しかし同様に10階以上の高層階で使用した場合に、通信速度が遅くなったといった口コミや、通信不良が起きたといった口コミも存在するため、懸念点として覚えておく必要はありそうです。
2点目は高層階でなくとも、オフィスビルが多数建築されているオフィス街での使用も通信環境が悪くなる要因の一つと言われています。
これは複数の要因がかかわってきて発生しているものと考えられますが、まず、オフィスビルが立ち並ぶような場所ですと、オフィスビルそのものや、オフィスビル内に設置してある様々な設備機器が電波の妨げになっていることが要因になっていると思われます。
その他の要因としては周辺に同じWiMAXの電波を利用している方が多くいる可能性です。
WiMAXの電波に限らずですが、同じ電波を利用している方が局地的に一か所に集まった場合には、通信環境の悪化が起こりやすいといわれています。
皆様の中にはコンサート会場でスマホを使用した際に電波が悪いと感じられた方や、ディズニーランドのアトラクションの待ち時間にも同様に電波が悪いと感じられた方はいらっしゃるのではないでしょうか。
これらの場合は同じ電波を利用している方が局地的に集まりすぎたことが原因で起こる通信障害の一例といえるでしょう。
このような条件下では、一般的に通信機器に通信障害が起こりやすいといわれているので、WiMAXの電波も同様にこれらの要因の影響を受ける可能性は十分にあるといえるでしょう。
このように様々な要因でWiMAXはその通信環境に影響を受けてしまいます。
ただ、そこまでデリケート」ものでもないため、よりよいパフォーマンスのためにはここまで述べた点に気を付ける気持ちを持っていただければよいかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまでの説明でWiMAXのメリットとデメリットの把握はおおよそできたのではないでしょうか。
メリットをまとめると、通信量が実質無制限であること、対応エリアが広いこと、初期工事が不要であること、料金がリーズナブルであること、通信速度は動画視聴程度のレベルであれば十分早いということとなります。
また、デメリットについては主に光回線との比較となりますが、実際の通信速度で劣ることと、通信の安定さに欠けることです。
これらの要素から考えると、動画視聴が要求する通信環境を超えるような通信環境を求める場合、例えばオンラインゲーム等を利用される方でないのであれば、WiMAXがおすすめといえるでしょう。
ただ、口コミを参照するとWiMAXでも十分オンラインゲームを快適にプレイすることができたといった口コミもございます。
オンラインゲーム等をされる方で光回線の導入を検討されている方の中には、「本当は工事はしたくないし、導入に時間のかからないWiMAXがいいし、なんなら持ち運びできるモバイル型ルーターの方がいいんだけど、たぶんまともに通信ができなさそうだから光回線を導入しよう」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
先述の通りWiMAXには無料お試しキャンペーンを実施しているプロパイダが存在します。
光回線を導入する際には初期工事が必要となり、お試し利用は基本的にできません。
なので光回線を導入する前にいちどお試しでWiMAXを利用してみて、通信環境に不満があれば光回線を導入するといった方法が賢い方法といえるかもしれませんね。