現在多くの人がスマホを持ち、自宅内と外出先を問わず常に肌身離さず持ち歩いていることでしょう。
その中にはスマホの基本通信契約だけでは足りず、通信量を補うためにWiMAXに代表されるようなWi-Fi機器を利用されている方も多いことでしょう。
WiMAXのように外出先でも通信量を気にせずに利用できる機器は多くの方に利用されています。
そんなWiMAXですが、実際に使用する場合に屋内と屋外で使用感に差はあるのでしょうか。
屋内では問題なく使えるけど、屋外だと使えないといった問題があるのならば、契約する前に知っておきたいですよね。
今回はそんな心配を解消できるよう解説していきたいと思います。
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Contents
WiMAXは屋内と屋外で使用感に差があるのか
WiMAXは屋内と屋外で差があるのでしょうか?
Twitterを見てみると屋内・屋外に差があるといった投稿がありました。
UQ WiMAX Speed Wi-Fi 5G X11の最終評価!
4G・5G sub6・5G NR化の入り組んでいるエリアまで徒歩数分、条件の良い深夜帯に1時間程測定散歩。
予想通り「極めて良好」!
自分の条件での結論は「屋内(自宅)使用では(特に上りが)遅くなる時間帯が発生するも、逆に屋外では大幅なスピードアップを達成!」 pic.twitter.com/Tk2cAirOkd— Take (@tuiteruyo) November 20, 2021
結論からお伝えすると、屋内または屋外と使用場所が変わることで通信速度等の直接の使用感に影響を及ぼす可能性はあります。
少し曖昧な言い方になっているのには理由があります。
例えば普段WiMAX回線を自宅(マンションの1階)で使用している方がいたとしましょう。
この方はいつもWiMAX機器を自宅の机の上に置き、すぐその隣でパソコンをWiMAX回線でインターネットに接続し使用していたとします。
この方が自宅マンションの隣の喫茶店のテラス席で同様にWiMAX回線を利用してパソコンをインターネットに接続しようとした場合、使用感に大きな差が出ることは考えにくいといえるでしょう。
しかし、もし隣の喫茶店が高層ビルの10階以上の高さに位置していた場合や、喫茶店が非常に高い人気を誇っており、同じようにWiMAXを利用しているお客様が局地的に集中している場合などでは、通信速度が遅くなったり、一時的にインターネットに接続できなかったりする可能性が十分に考えられます。
簡単に言えば、周囲の環境によって通信環境は良くもなれば悪くなることもあるため、一概に「屋外だと通信環境が悪い」とひとくくりにして考えることはできないということです。
で
通信環境が悪くなるなる要因
まず、WiMAXの通信環境が悪くなる可能性が高い要因としては、マンションもしくはビル等の10階以上の高さで使用することです。
基本的にWiMAXの回線はマンションもしくはビルの10階以下で使用することが前提とされているため、それ以上の高さとなると、通信環境が悪くなる可能性が十分に考えられます。
また、WiMAX機器とインターネットに接続したい機器との間に遮蔽となるようなものを配置するのも、通信環境を悪化させる要因の一つです。
屋内で使用しているのであれば、WiMAX機器を何か箱のようなものの中に入れてしまったり、ほこりよけのため上から布をかぶせる等の行為は通信環境に悪影響を与える要因の一つといえるでしょう。
その他、電子レンジやIHクッキングヒーター等、電波が発生するような機械の近くで使用することも通信環境が悪くなることの一因となりえます。
屋外であればビルが立ち並ぶオフィス街での使用や、アトラクション施設のような通常の建造物より入り組んだ構造になっている建物なども通信環境が悪くなる要因の一つになりえます。
このように周囲の状況、環境により屋内と屋外を問わずに通信環境が悪くなっている場合には、それらの要因を取り除いていくことで、通信環境が改善されることがあります。
通信環境が悪くなる要因
・マンションもしくはビルの10階以上での使用
・WiMAX機器とインターネットに接続したい機器との間に遮蔽となるようなものを配置する
・レンジやIHクッキングヒーター等、電波が発生するような機械の近くで使用すること
・通常の建造物より入り組んだ構造になっている建物
上述した状況であれば、WiMAX機器とインターネット機器との間にある遮蔽を取り除く、込み入った場所、または建物内にいて通信環境が悪い場合は開けている場所に移動する等の対応をとっていただければ、ほとんどの場合通信環境は改善される可能性が高いといえるでしょう。
電波の帯域による使用感の差
WiMAXでは上述の通り、屋内と屋外とで使用感が異なる場合があります。
また、WiMAXは基本的に2つの帯域(2.4GHzと5GHz)の電波を利用することが可能で、利用している帯域によっても使用感が異なる場合があります。
これらはそれぞれメリット、デメリットが存在しています。
2.4GHz帯のメリットは5GHzの電波と比較して、壁などの物理的な障害に強いという点が挙げられます。
デメリットは電子機器と干渉しやすく、上述した電子レンジ、IHクッキングヒーターの近くなどで使用すると、通信状況に影響をを与える可能性があります。
5GHz帯のメリットは2.4GHzよりも速度が速いという点と、2.4GHzと比較して電子機器と干渉しづらい点が挙げられます。
デメリットとなる点は電波の届く距離が2.4GHzに比べて短いという点です。
どちらの電波帯にもメリット、デメリットがあるため、電波帯の変更を行うことで通信状況が改善される可能性があります。
5GHzの電波を使用する際にはその他注意点があります。それは接続できる機器が2.4GHzよりも少ない点と、使用が禁止されている場所があるという点です。
メリット | デメリット | |
2.4GHz帯 | 壁などの物理的な障害に強い。 | 電子機器(電子レンジ、IHクッキングヒーターなど)に干渉しやすい。 |
5GHz帯 | 2.4GHzよりも速い。 | 電波の距離が2.4GHzより短い。 |
iPhoneのうちiPhone4s以前の機種では5GHzの電波を利用することができず、ゲーム機も5GHzを利用できない機種が存在することには注意が必要です。
また使用場所については基本的に屋外の利用は禁止されています。これは気象レーダーや自衛隊の使用しているレーダー等重要なシステムに干渉する可能性があるためなので、基本的に屋内での使用のみにとどめておくのが良いでしょう。
屋内でWiMAXが繋がらない時の対処法
WiMAXが繋がらない原因が、お使いの環境の他に端末本体にある可能性があります。
その時の主な対処法を並べてみましたので確認してみてください。
ルーターを再起動する
屋内外に関わらず、ルーターに不具合がある場合にもWiMAXが繋がらないことがあります。
そのときはまず初めにルーターの再起動をしてみてください。
そうすることですぐに電波状況が良くなる可能性が高いです。
再起動の方法は、ポケットWi-Fiの電源ボタンを長押しすると電源が切れるので再び電源を入れて再起動しましょう。
ホームルーターの場合はコンセントを抜くことで電源を切ることができます。
どちらの場合も、電源を切った後は20秒ほど待ってから再度電源を入れ直すと効果的です。
ルーターの設置場所を変えてみる
Wi-Fiの電波は障害物に弱いため、部屋の中央に置くよりも高い位置や窓際に設置することで電波が安定しやすくなります。
窓際の方が電波をキャッチしやすく、障害物の影響も受けにくいためです。
今のルーターの位置が物に囲まれていたり、部屋の中央にある人は設置場所を変えるだけでも電波状況が良くなることがありますのでお試しください。
カフェなどで使用する際もできるだけ窓際に移動すると電波が改善される可能性があります。
接続台数を減らす
ルーターの接続台数はルーターによって様々です。
決められた接続台数の中での利用ですと基本的に速度が落ちることはありませんが、接続台数が多いと電波が安定しにくくなることもあります。
一つの端末を家族で共有している場合や、多くのデバイスをつなげている場合は一度すべての接続を切ってみて、接続台数を減らしてから再度繋げてみると通信速度が安定する可能性がありますので試してみてください。
クレードルを使う
クレードルはポケットWiFiに使えるオプション機器です。
クレードルは充電スタンドとしても利用できる他に、電波が安定して通信速度も速くなるという特徴があります。
WiMAXのクレードルにはLANポートが付いているので、PCやゲーム機を接続して有線接続をすることができます。
無線接続よりも格段に通信速度が上がるので、自宅で使用している際に電波が安定しない場合には購入を検討してみてもいいかもしれません。
軽く持ち運びも簡単なので外泊する際などにも持っていけるので便利です。
これがあれば、外出時には持ち歩いて自宅にいるときにはポケットWi-Fiでもホームルーターのように有線接続で安定したネット環境を利用することができます。
クレードルは基本的には別売りで、プロバイダのオンラインショップやAmazonなどでも購入することができます。
プロバイダのキャンペーンや契約によってはクレードルが無料でもらえたりする場合もありますので、契約の際はその点も気にしてみると良いでしょう。
クレードルはその機種ごとに規格が違うのでどれを購入しても良いというわけではありません。お持ちの機種に合ったクレードルを選びましょう。
・周波数を変えてみる
実は、WiMAXでは2.4GHzと5GHzの二つの周波数を利用することができ、状況によってその周波数を変えることができます。
二つの周波数の特徴は以下の通りです。
2.4GHz
こちらの周波数は電波が回り込みやすく、壁などの障害物があっても繋がりやすくなっています。
ルーターが置いてある部屋とは別の部屋で利用するときや、外で利用するときに強い周波数になっています。
デメリットとしては、この周波数は電子レンジなどの家電にも使用されている周波数なので電波が干渉しやすくなっています。
そのため、Wi-Fi利用時に電子レンジなどを使うと通信速度が遅くなることがあります。
5GHz
この周波数は他の電子機器にはあまり使われていない周波数なので、電波の干渉が少なく通信速度も速くなりやすい特徴があります。
しかし、2.4GHzとは逆に障害物に弱く、ルーターと接続機器の間に壁などの障害物があると通信が不安定になりやすいですが通信速度はこちらの方が断然速いです。
ルーターが設置している部屋と同じ場所で使用するときや、動画の再生や大容量のデータをダウンロードするときにはこちらの周波数に変更すると良いでしょう。
ただし5GHzは新しい周波数帯なので古い機器だと対応していない場合もありますので注意してください。
5GHzを使うときに注意しなければいけないことが一つあります。
それは、屋外では使用してはいけないということです。
5GHz帯の周波数を個人が利用することは法律で禁じられています。
その理由としては、5GHz帯の周波数は気象レーダーやGPS衛星などにも使われており、電波の干渉を受けると大変な被害につながる恐れがあるからです。
そのため屋外で使用するときは必ず周波数が2.4GHZになっているか確認してから利用してください。
どちらの周波数もメリット、デメリットありますがその場に応じて周波数を変更して使用することでストレスが少なくWi-Fiを利用することができます。
周波数の変更はルーターの設定画面から簡単に変更することができますので確認してみてください。
屋外でWiMAXが繋がらない時の対処法
屋外でも電波が安定しないことも多々あります。
そんな時の対処法を説明していきます。
地下やビルなどの遮蔽物がない場所に移動する
WiMAXの電波は障害物に弱いです。
そのため都心などのビル群の中や、地下街にいる場合は障害物見晴らしの良い場所に移動すると電波が良くなる場合があります。
また、地方などで山に囲まれた場所も電波が届きにくいです。
対応エリア外にいる可能性もある
WiMAXでは使えるエリアが決まっております。
そのため、対応エリア外にいると圏外になったり電波が不安定になったりします。
対応エリアは年々増えてきてはいますが、対応しているエリアはやはり都心に集中しています。
田舎などの郊外に行くと電波が入らなくなる場合がありますので、屋外にいるときに電波が悪い時はご自身がいる場所がWiMAXの対応エリア外という可能性もあります。
最新のプランでは5Gが使えますが対応エリアはまだまだ狭いです。
WiMAXの対応エリアは、ホームページから確認できますので利用する地域が対応エリアかどうか確認してから利用しましょう。
利用中のルーターが古い場合がある
WiMAXの機種は新しいものが次々と出てきており、契約プランも変わってきて使いやすくなってきています。
現在の5Gのプランでは通信制限がありませんが、ひとつ前のプランですと、決められたデータ容量を超えてしまった場合に通信制限がかかってしまいます。
Wi-Fiルーターも電子機器なので、使うほどに劣化してくるのも事実です。
古い機種をお使いの方は、契約プランを変更した方が今よりもお得に利用できる場合もありますので契約更新月が近い方は機種変更を検討してみても良いでしょう。
まとめ
屋内と屋外では少なからず使用感に違いがあるようです。
WiMAXの電波は障害物の影響を受けやすいですし、周波数によっては他の電化製品の電波の干渉を受けることもあります。
もちろん使用する場所によっても電波の安定さは変わってきます。
おかしいなと思ったら、今回ご紹介した改善策を一度試してみてください。