WiMAXの最新プランでは5Gを利用することもでき、通信速度も今までより格段に速くなっています。
ですが、お使いの機器や環境によって回線速度は違っていきます。
設定の仕方によって回線速度が速くなることもあります。
そんなときに設定するのがMTUです。
この値を最適値に設定すると通信速度が速くなる場合があります。
現在端末をお使いの方も、これからWiMAXの契約を検討している方もこのMTU値を確認していただきお役立てください。
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Contents
MTUとは
MTUとは、通信機器などが一度に送信できる最大のデータ量のことです。
送りたいデータの量がMTUを超える場合はMTUごとに分割して複数に分けて送信する必要があります。
このMTUが大きいほど効率的にデータを送ることができて、実質的な転送速度を向上させることができます。
また、ノイズが多かったり通信品質が低い環境では逆にMTUが小さい方がエラーによる再送などが減り効率が高くなることがあります。
そのため、MTUは大きすぎても小さすぎてもいけません。
ご自身のネットワークや機器によって最適値が異なります。
MTUの最適値を調べて設定してみてください。
通信速度を上げるためにMTUを設定しよう！
MTUは機器によって設定が異なりますし、MTUの設定ができないものもあります。
5Gの場合MTUの最適値は1400〜1440となっており、ご自身がお使いの機器のMTUの値がこの範囲外である場合は設定を変更していただくと通信速度が向上する場合がありますのでお試しください。
WiMAX5G対応のホームルーターのMTUの値は
「L11」「L13」のMTUは1300〜1500となっております
「L12」のMTUはMTUが設定できません。
WiMAX5G対応のモバイルルーターのMTUの値は
「X11」「X12」のMTUは1400〜1440
「Galaxy5GMobile」はMTUの設定ができません。
インターネットをお使いの際に通信速度を重要視し、MTUの設定を変更したい方はホームルーターの場合は「L11」「L13」、モバイルルーターの場合は「X11」「X12」の購入をお勧めします。
WiMAXのMTUの設定方法
MTUの設定方法は機器によって異なりますが大まかな操作は変わりません。
手順に沿ってMTUの設定をしましょう。
まず初めにMTUの最適値を調べて、それに合った数値にWi-Fi端末のMTU値を設定していきます。
MTUの最適値を調べる
まずはご自身のネットワークのMTUの最適値を調べる必要があります。
調べ方はとても簡単で、こちらのMTU測定サイト→https://www.speedguide.net/analyzer.phpにアクセスするだけで表示されます。
MTU＝○○○○と書いてある場所がご自身のMTUの最適値です。
Wi-FiのMTU値をこの数字に合わせることによって通信速度を最適化できます。
MTUの設定の仕方
モバイルルーター（X11、X12）の場合は機器の画面から設定できます。
設定メニューの「詳細設定」から「WAN設定」のMTUから設定できます。
初期値は1440です。
ホームルーター（L 11、L13）の場合は、Wi-Fiを繋いでいるパソコンからWEBの設定ページにログインすることで設定することができます。
設定メニューの「詳細設定」から「その他の設定」で「WAN設定」のなかのMTUから設定できます。
初期値は1440です。
PS4でMTU値を設定する場合
PS4で遊ぶときにもネットワークの設定は重要になってきます。
回線が遅いときには、PS4でもMTU値を設定することができますのでそちらの手順をご紹介いたします。
回線別のMTU値
PS4でMTU値を設定するとき、お使いの回線によってMTUの値は異なります。
以下を参考にしていただきMTU値を設定してみてください。
フレッツ光→MTU値1454
NURO光→MTU値1500
au光→MTU値1492
ドコモ光→MTU値1460
ソフトバンク光→MTU値1460
上記以外の回線をお使いの方はこちらのMTU計測サイト→https://www.speedguide.net/analyzer.phpでMTUの最適値をご確認ください。
ただし、お住まいの地域やプロバイダなどでMTU値が異なる可能性もありますので↑のURLから最適なMTU値を確認してもらうのが一番です。
ちなみにPS4の初期設定のMTU値は1500です。
PS4のMTU値の設定方法
- ホーム画面の設定アイコンから「ネットワーク」→「インターネット接続」を選択
- LAN設定で「LANケーブルを使う」または「Wi-Fiを使う」を選択
- 「インターネット接続」から「カスタム」を選択
- 「IPアドレス設定」から「自動」を選択
- 「DHCPホスト名」を「選択しない」に選択
- 「DNS設定」を「自動」に選択
- 「MTU設定」を「手動」に選択
- ここでご自身の最適なMTU値を入力して「確定」「次へ」に進む（初期の設定では1500に設定してあります。
- 最後に「プロシキサーバー」が表示されますが「使わない」を選択
- インターネット診断の後設定が完了されます
これでMTU値の設定は完了です。
この設定を行なったからといって必ず通信速度が上がるとは限りませんが、参考にしていただければ幸いです。
通信速度について
インターネットに接続する際の通信速度には、下り通信と上り通信というものが関係してきます。
回線速度について調べると必ずと言っていいほど出てくる単語です。
WiMAXの通信速度は他社と比べてとても速いものとなっております。
参考までにお確かめください。
Ping値とは
Ping値とは、簡単にいうとインターネット通信におけるデータの送受信の応答速度のことです。
主にPing値がゲームのラグや遅延に直結します。
数値が高いほど速度がおそくなります。
Ping値の目安は以下の通りです。
| Ping値 | 速度の目安 |
| 20ms以下 | 快適な通信速度 |
| 20〜50ms | 動作が遅くなる |
| 51〜99ms | カクカクした動き |
| 100ms以上 | プレイできない |
オンラインを通じてプレイするアクションゲームやFPSゲームなどは特にPing値が重要になってきます。
動作が重い時は、Ping値が関係している場合もあります。
上記の表を参考にご自身のPing値を確認してみてください。
下り通信とは？
データを受信する速度のことです。
動画の視聴やアプリのダウンロード、メッセージを受信したりするときなどの通信速度です。
動画を高画質で快適に再生するためには下りの最大通信速度を参考にすると良いでしょう。
この数値が大きければ大きいほど快適にネット環境を利用することができます。
下り通信の単位は「Gbps」です。
ちなみに1Gbpsは1000Mbpsです。
現在WiMAXの最新機種の中で下り通信において優れている機種は「X12」で、最大通信速度は「3.9Gbps」となっております。
上り回線とは？
データを送信する速度のことです。
下り通信とは逆で、動画や写真をアップロードしたり、メールを送信したりするときに必要な通信速度のことになります。
現在WiMAXの最新機種の上り通信の最大速度はどれも「183Gbps」で、上り通信において違いはありません。
まとめ
今回はMTUについて解説してきました。
聞きなれない言葉ですが、MTUとは通信機器などが一度に送信できる最大のデータ量のことで、このMTU値を最適な値に設定することで通信速度を向上させることができます。
WiMAXの機種ではこのMTUを変更できるため、WiMAXを購入した後にネットに接続しずらいと感じた時もこのMTUを変更して回線速度を上げることができます。
WiMAXの最新のWi-Fi機器でMTU値を設定できる機種は決まっていて、
モバイルルーターの場合は「X11」「X12」、ホームルーターの場合は「L11」「L13」となっております。
通信速度を重要視される方はこちらの機種を選んで頂いた方が良いでしょう。
基本的にはMTUは変更しなくても快適にインターネットを利用できますし、MTUを変更したからといって必ずしも回線速度が上がるとは限りませんが、WiMAXの回線速度はお使いの環境によって左右されやすいので、回線が遅いときにはMTUを変更してみるのも一つの手です。
PS4でもMTUを設定できます。オンラインでゲームをプレイするために回線速度はとても重要なものになってきます。
今回は特に取り上げませんでしたがPS4以外にもPS5やNintendo SwitchなどでもMTUの設定を変更できます。
設定の方法はほとんど一緒で設定画面からMTUという項目を見つけていただければ変更できます。SwitchのデフォルトのMTUは1400です。
詳しくない人にとってはMTUという言葉は聞きなれないものかも知れませんが、これを機に理解を深めていただきぜひしていただければと思います。
