現在スマホが生活必需品となり、ほとんどの方が日常生活をスマホをはじめとしたインターネットに接続できる機器と共に過ごしているといっても過言ではありません。
多くの方が室内と室外とを問わずにこれらの通信機器を利用する中、同様に多くの人に利用されているのがポケットWi-FiやWiMAXといった機器です。
ポケットWi-FiやWiMAXを利用することで外出先など自宅以外の場所でも、通信量を気にすることなく、快適な通信速度でインターネット環境を利用することが可能になります。
そのため町中のカフェ等の公共の場でポケットWi-FiやWiMAXを利用することも最近ではよくあるのではないのでしょうか。
そんなどこでも便利に使えるといったイメージがあるポケットWi-FiやWiMAXですが、飛行機の中では利用できるのでしょうか。
電車やバスなどと比較して乗る機会が少ない飛行機だとよくわからないなんて方もいらっしゃるでしょう。
今回はそんな方向けに飛行機内でのポケットWi-FiやWiMAXの取り扱いについてお伝えしていきます。
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Contents
飛行機にポケットWi-FiやWiMAXは持ち込めるのか
まず飛行機にポケットWi-FiやWiMAXを持ち込めるのかという疑問に対して、結論からお伝えすると、持ち込むことはできますが使用することができません。
現在使用されているモバイルWi-FiやWiMAXにはリチウムイオン電池、もしくはリチウム電池が使用されていることがほとんどです。
そして、リチウムイオン電池であれば160Wh以下、リチウム電池であれば2ｇ以下という制限がありこの制限以下でないと機内の持ち込み、もしくは預け入れに制限があります。
ポケットWi-FiやWiMAXに使用されているリチウムイオン電池やリチウム電池についてはこの容量を超えることはまずないといえるので、基本的には持ち込むことも預け入れることも可能ということになります。
少し話はずれますがリチウムイオン電池についてはモバイルバッテリーにも使用されています。
ご存知の方も多くいるかと思いますがモバイルバッテリーについては、機内持ち込みは許可されていますが、預け入れは許可されていません。
これはリチウムイオン電池に何らかの負荷がかかり、発熱・発火等の現象が発生した場合に、機内持ち込みの場合はすぐに発見でき対応できますが、預け入れの場合すぐに気づくことができずに大きな被害を出してしまう可能性があるためです。
モバイルバッテリーはスマホやポケットWi-FiやWiMAXといった機器と一緒に持ち歩くことが多いので、覚えておくと役に立つかもしれませんね。
ポケットWi-FiやWiMAXを飛行機に持ち込んだときの注意点
先ほど飛行機内にポケットWi-FiやWiMAXは持ち込めるとお伝えしましたが、航空法で「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器」にポケットWi-FiやWiMAXは該当しますので使用することはできません。
https://twitter.com/masa3totoro/status/1504436422517813251
つまり持ち込めるけど電源は切った状態にしなければならないということです。
電源を切るタイミングは離陸時に飛行機のドアが閉まってから、着陸後の滑走が終わるまでとなりますが、具体的なタイミングについては客室乗務員からアナウンスがありますので、その指示に従っていただければ大丈夫です。
指示に従わない場合には５０万円以下の罰金が課されるので指示には必ず従うようにしましょう。
飛行機内でインターネットを利用するには
先述の通り飛行機内ではモバイルWi-FiやWiMAXといった電子機器は使用することができず、もちろんスマホの契約している回線も使用することができません。
では飛行機内でインターネット回線を利用することができないのかというと必ずしもそうではありません。
航空会社によってはWi-Fi接続サービスを導入している場合があるため、それを利用することでインターネット環境を利用することが可能です。
しかし、全ての航空会社でWi-Fi接続サービスを導入しているわけではないので、事前に確認は必要といえるでしょう。
航空会社のホームページ等で確認は取れますので、気になる方は事前に確認しておきましょう。
国内線はWi-Fi接続サービスを導入している場合は無料で利用できることがほとんどですが、国際線は逆に有料の場合がほとんどです。
加えてデータの通信量に制限がかかっていたり使用できる時間に制限がかかっていたりと、デメリットとなる要素が含まれている場合もありますので、有料のWi-Fi接続サービスを利用する場合は特に事前にサービスの内容の確認が重要といえるでしょう。
実際に利用する際にWi-FiのSSIDを確認したいときは、座席の資料に記載がある場合や、もし見当たらない場合は客室乗務員に確認をとれば教えてくれますので、スマホ等の通信機器でそのSSIDを検索し選択すれば利用することが可能です。
また、飛行機内のWi-Fi接続サービスは私たちが通常使用しているWi-Fiと通信方法が異なるため、YouTubeやインスタグラム等の通信量が多いサービスを利用することが難しい場合があります。
実際に飛行機内のWi-Fi接続サービスを利用した方の意見を伺うと、動画の再生ができなかった、画像の送信ができなかったといった意見を多くききます。
地上にいる時と同じ感覚での通信ができない可能性があることも念頭に置いておいた方がいいでしょう。
飛行機内でWi-Fi接続サービスを利用する際の注意
事項
飛行機内でWi-Fi接続サービスを利用する際には、先述した内容にも関わりますが注意すべき点がいくつかあります。
まず、飛行機内でWi-Fiの設定をするときは、必ず機内モードになっているかを確認しましょう。
Wi-Fiの設定をしている間ももちろん機器の回線で通信を行うことは許可されていませんので、注意が必要です。
多くの機器では機内モードに設定するとその時点でWi-Fiの設定がオフになりますので、手動でWi-Fiをオンにする必要があります。
その他、スマホ等の自動更新はオフにしておいたほうが良いでしょう。
スマホ本体の更新やアプリの更新等が自動で行われた場合、大量のデータ通信が行われてしまう場合があります。
データの通信量に制限があるWi-Fi接続サービスを利用する際には、更新に通信量が使われてしまい、本来の目的のために使用できなくなってしまったなんてことも起こりうるのです。
別のパターンでは一定の通信量を超えた場合に追加料金が発生するといったことも考えられます。
国際線ではメジャーな有料のWi-Fi接続サービスは、地上でのWi-Fi利用を前提に考えた場合高額であることがほとんどです。
高額となる原因としては飛行機ナインのWi-Fi接続サービスは地上のWi-Fi接続サービスとは異なり、宇宙にある人工衛星を経由して地上と通信しており、この特殊な経路を用いる関係で料金が高額になり、通信速度の遅さもこの特殊な通信方法が原因といわれています。
有料のWi-Fi接続サービスの中には通信量が超過した分を自動課金という形で支払う航空会社もあります。
追加料金が発生した場合に、Wi-Fiを使っただけなのにと後悔しないようあらかじめ料金は確認し、機器やアプリの更新で予想外の通信量を利用しないように配慮したほうがいいでしょう。
通信速度については先ほど少し触れましたが、地上で使用している一般的なWi-Fiと比較して遅く、動画の視聴や画像の送信等が行えない可能性があります。
また、一般的に一つのWi-Fi接続サービスに大量の機器が接続されインターネットを利用しようとした場合、接続数が多くなれば多くなるほど通信速度は遅くなる傾向があります。
これは飛行機内の有料Wi-Fi接続サービスにおいても言えることですので、お金を支払えば必ず快適な通信速度でWi-Fi接続サービスが使えるかというと、そういうわけではないということも覚えておきましょう。
飛行機内でのWi-Fi接続サービスがない場合
飛行機内でWi-Fi接続サービスを必要としている方はそれぞれの理由でインターネット環境を必要としているわけですが、飛行機内にWi-Fi接続サービスがない場合や、動画の視聴がしたいけど、飛行機内のWi-Fi接続サービスでは視聴ができないといった理由でお困りの方もいらっしゃるでしょう。
そのような方々の全ての要望にはお答えできませんが、動画の視聴に限った部分でいえば解決できる可能性があります。
実際、飛行機内でWi-Fi接続サービスを利用したいと考えている方の中で、動画視聴を目的としている方も多くいらっしゃるでしょう。
YouTubeやアマゾンプライム、ネットフリックス、ディズニープラス等々、数多くの動画配信サイトが存在しており、退屈なフライト中の時間つぶしとしては、これらの動画サイトは最適といえるでしょう。
これらの動画配信サイトはほとんどの場合ダウンロード機能が付いており、事前に見たい動画をダウンロードしておけば、インターネット環境がないところでも、ダウンロードしておいた動画に限り視聴することが可能です。
動画の画質が1080ｐの時、１時間程度の動画であれば大体２ギガバイト程度のサイズになります。
画質を落とせばその分より多くの動画をダウンロードすることも可能ですので、移動時間中に楽しむには十分といえるでしょう。
注意点としてはYouTubeについてはダウンロード機能は有料制のサービスになっており、その他の動画配信サービスについてもダウンロード機能が有料となっている場合がありますので、ご自身がお使いの動画配信サイトをご確認ください。
動画をダウンロードした後は機内モードにしたスマホ等でも視聴することができますし、インターネット環境に左右されないので、インターネットの通信不良等で再生が途切れることもありませんので、快適に動画を視聴することが可能です。
まとめ
これまでのご説明させていただいたことをまとめると
- 飛行機内にはモバイルWi-FiやWiMAXは持ち込めるが使用できない
- 航空会社によっては飛行機内で使用できるWi-Fi接続サービスがある
- 国内線でのWi-Fi接続サービスは無料のものが多いが、国際線では有料のものが多い
- 飛行機内のWi-Fi接続サービスは地上のものと比較して通信速度は一般的に遅い
- 動画の視聴を目的としている場合には事前のダウンロードがおすすめ
といった内容になります。地上で生活していく上ではいつでもどこでも便利に利用できたモバイルWi-FiやWiMAXですが、飛行機内という特殊な環境では使用できません。しかし、飛行機内でもWi-Fi接続サービスのある航空会社を選択すればインターネットを利用することは可能です。飛行機に乗る際は、ご自身のインターネット環境の必要性と、航空会社ごとのWi-Fi接続サービスの費用や渡航費そのものの金額など、様々な要素を考慮し、選択していくことが大事といえるでしょう。
